こんにちは!
福西 桃です。
今日のテーマはリールを分解してはいけない!という記事です。
それでは早速、分解してはいけない理由から始めましょう。
分解してはいけない理由
- 分解するごとにネジ穴の溝が削れてネジ穴が大きくなる
- ネジ、ボルトの締め付けトルクが変わってしまう
- 組付けはモデルごとに精通した専門者が担当しているから錬度の低い素人が分解整備出来るはずもない
ミドルクラスのモデルは材質が樹脂
ボディの中核が金属だから大丈夫だよという意見もあるかと思いますが、
樹脂と金属のネジやボルトがこすれ合うと樹脂が柔らかいので削れます。
するとネジ穴の溝が削れてしまい、例え元通りに組みあがったとしても精度の低下や将来のガタが来る原因になってしまいます。
これは誰でも想像がつくかと思いますが、
まるでプラモデルのように分解して遊んでしまう人が多いです。
自分のリールだから好きにすれば良いのですが、
少しでも長持ちさせたい人やボディの中に水を入れたくない人は分解してはいけません。
ミドルクラスのリールなら尚更のことです。
ハイエンドモデルなら分解しても大丈夫?
いえ、これも間違いです。
そもそも自分のリールなのであなたがどのようにリールを扱おうが好きにすれば良いのですが、
ステラを分解したとして、
ボルトを締め付けるときのトルクをあなたは管理出来ていますか?
JIS規格の技術者試験に合格していて、トルクレンチで締めてるから大丈夫だよ。
はい、
この方も問題があります。
分解して元通りに組み上げることが出来ていると思っていても、
実は全然違います。
工業機械の精度はそんなに甘くはありません。
機械工学的に「なじむ」という言葉がありますが、
新品の状態から現在までに部品同士がこるれ合ううちに、
それぞれの部品同士の間に「あたり」が発生して部品同士が以前よりも滑らかにこすれ合うようになります。
この現象を「部品同士がなじむ」と言います。
ハイエンドモデルであっても機械物であるかぎり、
この性質は変わりません。
あなたがリールを分解してしまうことによって、
この「なじむ」せっかくあたりが出た部品同士の噛み合いを壊してしまいます。
またこのなじんだ部品同士の噛み合いは規定値のトルクがしっかり決まっている条件下で発生したものなので、
分解してもう一度ボルトを締めたときにはトルク値が変わってしまっているので、
せっかくなじんだ部品同士の噛み合いが崩れてしまっているのは言わずもがなですね。
そうしてまたリールを使ううちにリールを構成する部品同士はお互いに削れあってなじむのですが、
そのときは…
どうでしょう、さらに隙間が発生してリール全体の部品の精度は下がってしまうことは分かりますね。
だからハイエンドモデルといえど、決して分解してはいけません。
分解しても良い場合
これはやむを得ない場合に限ります。
例えばギアの摩耗が激しく新品のギアと交換しなければならない場合などです。
これも出来るだけ自分で分解せずに釣具屋さんに持って行って、
メーカーさんの営業マンさんからメーカー修理を依頼してもらいましょう。
店員さんにお願いするだけで大丈夫です。
同じモデルを長く使うには? まとめ
気に入ったモデルのリールってありますよね。
そういうときは、同じモデルを2個買ってください⭐


こんなふうに同じモデルを2個もっておくと1つをメンテナンスに出している間にもう1つを使うことが出来ます!
くれぐれも自分でリールを分解するのは止めて、熟練した専門家に依頼しましょう⭐
あ、ちなみになんですが、
村田基さんはわたしが知る限りなだけでもアンタレスDC MDを5個以上持っていますよ♪