
この記事は過去のわたしに手紙を書くような気持ちで
初めてワールドシャウラを買ったときのことも交えながらお話していきます。
少しでもワールドシャウラに興味のある人の参考になれば幸いです。

わたしがワールドシャウラを買う前のイメージと言えば…
ワールドシャウラって見たことはあるけど…たしかこんな赤いやつ。
めっちゃ派手で遠くからでもあっ!あの人のロッド!ワールドシャウラって分かるやつかー。
わたしもそんなイメージでした。

こんな高いロッド誰が買うねん。
買う人はきっとお金余ってる人か、プロアングラーか、競技専用モデルかな…。
ワールドシャウラを使っている人が普通の人だった!
ワールドシャウラを使っている人はきっと特別な人なんだろうと心のどこかで思っていました。
それにすごーくクセが強くて初心者のわたしには扱いづらくて持て余すような感じなんだろうと。
そんなことを思っているときに、YouTube動画でワールドシャウラを使っている普通の人がいました。
普通の人と言うのは、もちろん釣りが好きな人がアップしている動画なのですが、
その人はプロアングラーなんかではないし、
すごく大きな魚を捕っているわけでもない。
ただただ釣りが好きな人でした。
釣りが上手いかと言えば全くそうでもない。
かと思えば、技術の知識や経験が豊富なわけでもない。
奥様には「あんたなんか道具だけ買って満足してるその辺のアングラーやんか」
などと言われる始末…。
普段は琵琶湖でバス釣りをしていて、最近は海でも釣りするみたいだけど別におかっぱりから投げるだけだし、なんてことない平凡な、そう、Kのフィッシングちゃんねるを運営する自称道具大好きアングラーのKさん。
Kさんとの出会い
Kさんとは実際に会ったことも無いし、どこのどなたかも分かりませんが、
声が優しくていつも冗談ばっかり言ってる人です。
たまーに真剣な表情やシーンもありますが、普段はのんびりしていて気難しいオジサンが多いイメージの釣り人の側面は全く感じません。
こんな人がワールドシャウラを使ってるのか…。
ふーん…。
案外、普通の人が使うロッドなんだなー…。
そう、Kさんとの出会いによって、わたしのワールドシャウラに対する偏見は全くと言って良いほどに、それはまるで氷が砕けて溶けるようにして一切無くなりました。
自分も欲しい!(ΦωΦ)
これはそうですねぇーもう今ではあまり正確に思い出せませんが釣りを始めて3か月くらいのころでしょうか、わたしもワールドシャウラが欲しいと思うようになりました。
ワールドシャウラは全く特別なロッドじゃなくてごくありふれた扱いやすいロッド。
扱いにくいどころか、全くのクセの無い素直なロッド。
とんがっている特徴が無いので、もしかしたら拍子抜けするかもしれない?
ふーん。
逆に玄人の人がこのロッドを触ったらおもしろくないロッドという感想まで飛び出す始末。
誰にでも扱えるロッド=初心者向けの安いロッド
この方程式が頭の中を支配していたわたしには更に訳が分からなくなったことを今でも覚えています。
まぁその方程式は全く間違っているのですが、この頃のわたしにはまだ理解出来ないことです。
経験の無い人がどんなイメージをしようとも想像するのが精いっぱいで何も分からないのは当然なのですから。
例えばイギリス人に対してもう要りません。と拒否や降参の合図のように手を挙げると「紅茶をもう一杯お代わりください」と日本とは意味が逆であることのように。
それは実際に手にしたものにしか分からない感動や楽しさ、次の釣行への期待感、大切な思い出や新しい釣り方の閃きなどがあります。
なにしろ道具はあなたの体の一部であったり思考を助けたり 時には新しいアイディアを生み出すきっかけを与える天使であったりと。
もうとにかく、頭の中でいくら考えていても仕方が無いのでとりあえず1本だけ買ってみよう。
こういう結論を出すのに時間はかかりませんでした。
シマノのホームページのスペックを毎日穴が開くほど見つめる日々…
ワールドシャウラは釣りの初心者にはかなり高価です。
はい、あなたがものすごくお金が余っている人でない限り…。
とりあえず1本だけ試しに買うだけなので出来るだけいろんな使い方の出来る番手を探しました。
その当時わたしの気になっていた釣りはルアー釣りの中でもいわゆるライトゲーム。
3g~せいぜい10gくらいの重さのミノーを使うルアー釣りです。
今でも大好きですがこのころのわたしは村田基さんのキャスティング動画をほぼ毎日見ていました。
スピニングリールとベイトリールの2種類のリールがあることは知っていましたが、この頃は使うロッドは同じで良いと思っていました。( *´艸`)
現在では大好きなベイトリールですが、当時のわたしはベイトリールの本体のカーブがなんだかトイレの便座みたいな形ですごくダサいと思っていました。
リールはスピニングリールの17セドナのC2500HGを愛用していたころです。
ロッドはエクスプライドを使っていて、特に66ULがお気に入りで3lbのシーガーフロロマイスターを使っていました。
ゲイリーヤマモトのノーシンカーワームが遠くに飛ばせるタックルを見つけた感動で毎日仕事をしながら早く土曜日にならないかなーと思っていたころです。
オフセットフックを発見して、自分の釣りに取り入れて何回かバスが釣れて魚が釣れる感動を全身で味わうというかなり変わった22歳女子のバスアングラーのころです。
ワールドシャウラに興味を持ったころのわたしを簡単に書くとこんな感じです。
ついに番手が決まった瞬間…
ワールドシャウラの表記がちょっと分かってきたころ。
例えば2651の場合、
最初の2はスピニング用、もし1651のように最初の数字が1だったならそのロッドはベイトリール用であること。
真ん中の65という数字の意味は6フィート5インチで、6フィート半、もしくはロクハンとも呼ばれる。
と同時に66(ロクロク)とも呼ばれ、バス釣りや漁港のライトゲームで最も一般的な長さであることを突き止める。
さらにロッドの基本の長さの選び方は自分の身長よりちょっと長いくらい。
あとは最後の1はロッドの硬さを意味している。
やわらかい順番に…0番、1番、2番、3番、4番…。
それ以上の硬いロッドはかなりの大物を狙いに行くときの為のもの。
2651だと、
スピニング用ロッドで、
長さは6フィート5インチ、
ロッドの硬さ(パワー)は一番弱いのから2番目…と。
こんなふうに少しずつワールドシャウラのスペックの意味を理解するようになりました。
実際はもっと時間がかかっていますけどね。
では復讐がてらに
わたしの愛用するベイトロッドの場合も見てみましょうか。
1652
は、最初の数字が1なのでベイトリール用のロッド、
長さはこれも先ほどと同じように6フィート5インチ、
硬さ(パワー)は2。
一番やわらかい番手から3番目ですね。
ここでふと、疑問が浮かぶ人もいるはず。
硬さ(パワー)と聞くと、わざわざ やわらかいロッドを選ばなくても最強のパワーのある1番硬いロッドを1本買えば良いのでは?
たしかに、一見すると1番パワーのあるワールドシャウラで言うところの4番パワーのロッドが1本あれば全ての釣りが成立しそうな気がしますよね。
このときの不都合としては、
硬いロッドは軽いルアーを投げても飛ばない
という釣りの常識があるのですが、
またその話はあとに出てきますのでここでは割愛します。
わたしが一番良く使う重さのルアーは3g(ノーシンカーワーム)~10g(サイレントアサシン80s)なので0パワーのワールドシャウラが候補となり、
身長も自慢ではないけれどかなりチビなので6フィート5インチで充分長いくらい。
このころはベイトリールが謎のバックラッシュというトラブルが起きることを知っていたのもあり迷うことなくスピニング用のワールドシャウラだから最初の数字は2。
したがって、
わたしが最初に買ったワールドシャウラは2650FFでした。
FFというのはエクストラファストテーパーのことで、先調子、つまりロッドの負荷を主に先端で受け止めるタイプのロッドという意味です。
もっと分かりやすく言うと、ロッドの先の方だけが曲がる感じ。
ノーシンカーワームでエクスプライドのULを愛用していたので親しみもあって、わたしは2650FFの選択に確信を持っていました。
しかもこのあとワールドシャウラ2650FFは長くバス釣りや漁港のライトゲーム用ロッドとして活躍します。
ブラックバス、チヌ、メッキ、チャリコ、アオリイカ、他にもわたしの知らない謎のアイナメのようななんか違うやつとかとにかくいろいろな魚を釣りまくっている思い出と共にわたしのそばにいる現在でもバリバリ現役のお気に入りロッドの1つです。
パワーから選ぶ
わたしがワールドシャウラを買う時はパワーを気にします。
これはあくまでわたしの基本的な考え方の1つに過ぎません。
場所で長さから選ぶのも正解。
スピニングやベイトから選ぶのも正解。
見た目のカーボンものコックやコルクストレートの違いから選ぶのも正解。
あなたにとってさまざまな正解がありますが、
誰にでも分かりやすいであろうパワーで選ぶワールドシャウラの方法をここでお話します。
先ほど少しお話しましたが、
ワールドシャウラには
柔らかい方から
0番、1番、2番、3番、4番とパワーの違いによって番手表記の最後の数字が変わります。
これはベイトリール用のワールドシャウラでも同じですが、
スピニング用のワールドシャウラと比べると少しパワー感に違いが生まれます。
それにベイトリール用のワールドシャウラは
柔らかい方から
1番、2番、3番、4番しか無く、
スピニングでの2番はベイトでの1番、
同じく、
スピニングでの3番はベイトでの2番、
スピニングでの4番はベイトでの3番相当のパワー感です。
このように
スピ二ング用のワールドシャウラはベイト用のワールドシャウラよりも1段階上の硬さが同じくらいのパワー感になることに注意です。
同じ硬さの数字の番手を比べると、スピニングの方がベイトよりも柔らかいです。
番手で実際に比べると、2652と1652では1652の方が硬いということになります。
パワーで使えるルアーのいろいろな例
このように数字だけ見ても何のことやらさっぱりでしょうから、
もう少しここからは実際的な例を挙げてお話します。
例えば最近私が気になっているベイト3パワーの釣りで進めて行きましょうか。
そうですねぇ、6月から10月、もしくは11月の前半くらいまでを想定してわたしは少し気が早いですが、15103のロッドにアンタレスDC MDにPE3号を巻いて、リーダーはフロロ50℔、巻物オンリーでミノーの早巻き青物専用タックルのイメージ…。
ミノーはジャッカルの40g、ラパラの40gとシンペンのジャッカル40gを組みました。
このタックルを組んだ理由を少しずつお話しますね。
わたしはある漁港を攻略しようとしています。
👇足下まで深場の漁港ならスピンング1パワーで初心者でも片手キャストが楽しめる2651


そこは釣り禁止のフェンスを越えたところが急な深場になっています。
急な深場は危険なので釣り禁止になっているのですが、そんなことはお構いなしにフェンスを越えていく人が後を絶ちません。
わたしはもちろんフェンスを越えて行かないのですが、急な深場から手前の釣りをしても良い場所にかけて青物が小魚を襲う為に都合の良い高低差が存在します。
地形の高低差は魚を釣るポイントとしてはかなり釣り人にとって魅力的なのですが、
先ほども言ったようにそこは釣り禁止エリアです。
そこでどうするか…なのですが、
安全な場所から遠投してよく釣れる深場のエリアにルアーを着水させて手前の浅場まで青物を誘導すれば良いというアイディアを閃きました。

少し話が脱線するかもしれませんが、閃きは道具あってのことです。
いかに優れた釣り人であっても道具無しでは釣りは出来ませんから。
はい、
話を元に戻すと漁港で使うミノーなんて10gからせいぜい26gくらいが普通なのですが、
👇通常のスピニング2パワーで1日中軽いタックルで青物、タチウオ釣り放題の快適ルアー

ワールドシャウラの3パワーを使うなら釣り禁止エリアの深場に向かってもっと遠投出来るもっと重い40gのルアーを選択できます。
そして青物は人間がいくら速くルアーを泳がせたところでカンタンにルアーが偽物の魚だと見切ってしまうので、選ぶリールはエクストラハイギアのXG、しかも遠投性能に優れ、海水対応で、ドラグ力が通常の5㎏ではなく6キログラム、PE3号を180m巻くことが出来、バックラッシュのトラブルも少ないDC、つまりアンタレスDC MD、6月になると海藻が生えそろうのでナイロンよりもフロロカーボンのリーダー、しかも太めの50lb。
👇岩場やテトラなど硬いモノに強いナイロン、藻やワカメなどのやわらかいモノをスパッと切るフロロカーボン

👇青物相手の浅場でのごり巻きファイトはベイトリールを選択する理由

という考えによってこのようなタックル構成になります。